銀花匂ひて

甘やかな夏みかんの花の香りのピークが過ぎると、
実生園には、どこか異なる花の香りが流れ出しました。

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すいかずら。
花をつまんで、ささやかな蜜を吸えば、
ひととき甘いため息のようなものが伝わってきます。
子どもの頃、サルビアとかでしませんでしたか。

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放っておくと、こんなに。
同じ花が、白、黄色と咲きますので、金銀花、
通称「銀花(ぎんか)」と呼ばれています。

今の「galleryらふと」の前身は「銀花ギャラリー」。
文化出版局のミセスの姉妹誌だった、
季刊「銀花」とつながりのあるギャラリーでした。

さて、あさってからの展覧会のために、
中本純也さんが車でこちらに向かっています。
その中本さんとの出会いも、「銀花」を通じてのことでした。

2001年の第一回「工房からの風」。
初めてで、まったく知られていなかったこの公募展のために、
季刊「銀花」に広告を掲載したのでした。
それを見て応募してくださったのが、純也さんでした。

「いつも銀花を購読していらしたのですか?」
と、後に伺いましたら、
「その号だけ、買いました。土器の特集だったので」
と。
穴窯焼き締めに力を注いでいた純也さんの
ストライクな特集だったのですね。
お陰でありがたいご縁が生じました。

銀花。
その白い花が、黄味を帯びていたり、純白だったりするように、
純也さんの白磁の白も、一色ではありません。
青みがかっていたり、黄味がかっていたり。
薪窯の中の置き場所、熱のまわりで変わっていくのでしょうが、
それも計算では生まれてこない白の表情です。

李朝をはじめ、古い焼き物が好きな純也さんは、
土と火に向かいあう、人の美の心の姿にも惹かれているのでしょうか。
白磁、とひと言で呼べばひと色のことでしょうが、
白のもつさまざまな表情との出会いが、待ち遠しい思いです。

純也さんの白磁に活けようと、
実生園のすいかずら、これから摘みに行って来ます。

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器にお惣菜やお菓子を盛りつけた姿をぜひご覧いただきたく、
食の会を開きます。
お申し込み、お待ちしております。

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以下、20日20時30分追記しました。

中本純也さんのおうちごはんの会
23日金曜日 17時30分~19時
定員に達しましたので、募集を締め切りました。

中本さんの白磁カフェ
24日土曜日 13時~  15時~ 二回
お一人様900円

ご予約を締め切りましたが、当日お菓子のご用意がありましたら
お席を承ります。
ご希望の方は、当日スタッフまでお尋ねくださいませ。
(オーダーストップ15時30分とさせていただきます)