先日、他者にほのぼの、自身にきびしい、
と、大濱さんのことをお書きしましたけれど、
作者自身の好きな仕事の部分がいろいろあるのでした。
バッグの縁の曲線の部分、縁巻きというのですが、
この仕事もお好きなのだと。
一番上の画像の手を付けるところも、表側だけだと強度も出ないし、
型崩れの原因になるので、丹念に内側に造作を。
こんな裏側の部分こそ、丁寧に丁寧にしたいのだそうです。
私自身、最初展示した時にまず目に入ってくる部分、
第一印象のデザインでの好みのところから、
ぱっと目を引くわけではないのだけれど、
ああ、ここをこんな風に丁寧に仕事されたいるんだなぁ、
というところにだんだん惹かれてきたり。
実際、使ってみたら、そういう「仕事」の部分が、使い心地を支えてくれるのでしょうね。
大濱さんいわく
「ネタで勝負のお寿司屋さんより、酢でしめたり、蒸したり、煮たり、
タレに漬け込んだりといった「仕事」をしているお寿司屋さんが好き」
なのだそうです。
なるほど、なるほど。。。