Q
加藤キナさんは、百花展にどのような作品を出品くださいますか?
A
百花展ーその響きだけで気持ちもうきうき、はなやかな気分。
革も色とりどり・・・楽しくなるようなお色をご用意しました。
その綺麗な革たちは、自然にやさしいタンニン鞣し。
ミモザアカシアで鞣された、百花展にふさわしいカバンも並びます。
今回、ミモザがお好きな作家さんが多かったですね。
そのミモザから取った渋は、皮革をなめすのに用いられているのですが、
なんだか不思議な感じがしますね。
Q
会場では、どのように作品を見ていただきたいでしょうか?
A
革の表情をいかした、染料で染められた革は、個性があります。
1枚1枚、その牛や羊の生きてきた歴史を感じられる革。
しわがあったり、斑があったり・・・透明感のある革を眺めていると
深い湖をのぞいているような、そんな気持ちになってきます。
そして、その革は、月日とともに味わいや深みを増し、
ゆっくりじっくりとよきパートナーへ。
そんなことを願っています。
キナさんとお会いしてその笑顔に接していると、
こちらのいずまいもふんわり整ってくるような気がします。
小さな忘れがちなことの中にある大切なもの。
それらをこぼしてしまわないように、いつも心に掬い留めて進むひと。
そんな心を持ったひとの手から生まれたものは、
春の華やかさの中にも、澄んだ光が宿っているようなのです。
Q
キナさんのお好きな花を4つ教えてくださいますか?
A
白い梅、泰山木、額紫陽花、リンドウ。
一番好きな花は、白い梅です。
地域によっては、白梅、満開の頃でしょうか。
アジサイがお好きな作家の方も多かったですね。
加藤キナさんの出展は後期25日からです。
上質な革を丁寧にかたちづくったカバンと革小物、
どうぞお楽しみに!