菅野あゆみさん(織)

Q
和歌山県は龍神村から出展くださる菅野あゆみさん、
百花展には、どのような作品をお出しくださいますか?

A
手紡ぎ手織り藍染のコットンストールを出品します。
手で紡いだ綿の風合いと、本藍染めの色の重なりを、
ぜひお手にとってご覧いただきたいです。

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藍染めは信頼できる専門の紺屋さんにお願いして、
紡ぎと織りに専心されるあゆみさん。
具象的な花ではなく、いつものお仕事の手を進めながら、
心を花に寄せて布づくりに励んでくださいました。

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Q
会場ではどのように作品に触れていただきたいでしょうか?

A
綿と藍、どちらも私たちの体や暮らしに馴染みやすく、親しまれてきた素材です。
繊維の短いアジア綿を手で紡ぐ事で、布に空気をたくさん含んでいます。
何度も染め重ねた深い藍の色と合わせて、四季折々に、
また老若男女、いろんな方に、楽しんでいただけるとうれしいです。

そして、百花展ですので、春らしく、
ツユクサのような明るい青の布も作ってみたいと思っています。

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男性のお客様も多い日本橋三越。
あゆみさんの布のファンには、男性もほんとうに多いのです。
この画像を送ってくださった後、現在も新作が織られていることでしょうね。

Q
あゆみさんのお好きな花を4つ教えてくださいますか?

A

7年前の夏に、大切な人をなくしました。その時、ちょうど満開を迎えた蓮池でみた光景、香り。
翌年の春、たまたま出会って購入した園芸店茶碗蓮(ピンクの大賀ハス)の苗は、
その年には花をつけなかったけれど、2年、3年と年を重ねるごとにたくさんの花をつけ、
あの夏の切ない思い出を少しずつ癒してくれています。どんどん根を増やし、
毎年春には友達に分けています。

芍薬
夕暮れ時、犬との散歩の道すがら、
川沿いのガードレールの傍らで、気品高く咲いている芍薬を見つけました。
なんでここに?と、思って、近所のお花好きのまっちゃん(80代)に尋ねると、
「庭でひいた草を捨てたら、出て来たんじゃよ」とのこと。持ってって植えたらええわ。
と、ざくざくとシャベルで掘り起こしてくれました。
これまた、植えた年には全然花を見る事はできず、その翌年もまだまだ頼りなく、
3年越しで、見事な花を咲かせてくれました。
白とピンクのフルフリの大きな花が5月の青空に眩しく、天晴。
たくましくて、ゴージャス。地味な田舎暮らしでも、この花を見ると女子力アップ!です。

金木犀
小学生の頃、秋風に漂う香りが大好きでした。
日暮れが早くなり、そろそろ友達も帰り始める頃、すこし寂しい公園で、
ゴミ箱から拾ったアイスクリームのカップに、金木犀の花を集めて、匂いをかいでいました。
思えば、きたないな~・・って感じですが、今でもあの頃の情景が懐かしくよみがえります。

綿
夏の畑で、淡い黄色から桃色に色づいていく薄い紙細工のような和棉の花を見た時に、
とても感動しました。
花が終わって、その奥に小さな実が生まれている。いつの間にか。
大きく膨らんだ実が、自然に弾けて種をひらく。
あたりまえ前のような一連の営みが、本当に美しくて、とてもかなわないなと思うのです。

まだまだ、
桔梗、撫子、すいかずら、ごぎょう、シャガ、エビネ蘭、紫陽花、ノバラ・・など、
上げるとキリがなくなりそうです。

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絵:大野八生

猫好きの菅野あゆみさんに向けて、こんな愛らしく、
藍のかおりが漂う絵が届きました。

菅野あゆみさんの作品は後期25日から。
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