吉田慎司さん

Q1
若き箒職人であり、日々思考を進める作家の吉田慎司さん。
日々のヒカリ、、、を代表してどのような作品を出品くださいますか?

A1
人の日常に近づく、という事はずっと大切にしてきました。
定番の、三角に広がったほうきや床を掃く手箒など。

定番だからこそ、いつも気にして、分からないようなマイナーチェンジも日々試しています。
そうして、長い時間をかけて出来た一品だと思っています。

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今回、案内状の撮影用の作品が届いたとき、
いつもの箒の、どこか佇まいが新鮮でした。
具体的なデザインとかではなく、素材選びから目に見えないところのこだわりなど、
心新たに取り組まれたことが、その箒から伝わってきたのです。
ピカピカなオーラ、まさにヒカリの箒群なのです。

Q2
今回、一粒のヒカリというテーマから生まれた作品について教えてください。

A1
研ぎ澄まされた物だと解釈しました。

人に寄り添えるよう、日々洗練する事は職人的だと思います。
そこに作家という軸足もあるとすれば、人を飛び越えて、先を描く事が必要だと思います。

企画を戴いた時、
「こんなこだわり、伝わるだろうか。ついてきてくれるだろうか」
など、という思いで、知らず知らず、手を出さなくなっている領域がある事に気付かされました。

目の前の人に適う様、日々調整していく事も重要ですが、人や時代を敢えて意識せず、
その道具の可能性や魅力だけを信じて追及する事も携えていきたいと思います。

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道具、民具であればこそ、ひとうひとつをよき効率の中で
的確に作りだすことが必要なことと思います。
瞬時に適した素材を手にし、その素材を手を使ってかたちにすること。

けれど、日々繰り返される制作の中で、
あらためて意識することで磨きがかかる仕事がある。

企画に対して、そんな深い真実に触れるところが、吉田さんならではと感服してしまいました。
もちろん、いつもの箒も素晴らしいですが、今展のための箒には、
作り手として、より一層こまやかに心と手をくだいた箒が出品されています。
吉田さんの箒をいつか!と思っていらした方、今回は特におすすめです。

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