陶器の松塚裕子さんも、今展のテーマに響いてくださり、
新作をもって、ご参加くださいました。
Q1
日々のヒカリ、、、を代表して松塚さんはどのような作品を出品くださいますか?
A1
大きめのピッチャー、そして縁に彫りを施した器を出品いたします。
ピッチャーは、形を決めずにその時の気分をうつしとるように作っています。
大きな塊からすいーっと形を立ち上げてゆくのは、とても気持ちのよい時間です。
そして、彫りの器はリズムを刻むようにたんたんと彫り進めてゆきます。
まるで念仏を唱えているような気分になるのですが、それもまた心地よいものです。
今回出品するどちらの作品も、季節や時間を問わず、
様々なシーンで登場する存在になれたらいいなと思っています。
松塚さんの彫りの器。
ますます美しさに磨きがかかってきましたね。
お料理やお菓子の盛り映えも豊かで、フォトジェニックな器なのです。
Q2
今回、一粒のヒカリというテーマから生まれた作品について教えてください。
A1
宝瓶(ほうひん)をつくりました。
宝瓶とは、取っ手のない急須で主に玉露を楽しむ茶器として知られていますが、
今回は玉露に限らず、
ちょっとしたときに手軽にお茶を楽しめる一人用の茶器という
自分なりのとらえ方で制作を進めました。
宝瓶の中に、入れ子状にカップをふたつ収納できる
「旅持ち茶器」も出品致します。
たくさんは要らないけれど、少しの温かいものが欲しいとき。
仕事のあいまに、ひと呼吸入れたいとき。
わずかな時間の、ささやかなひと時が一日を輝かせることがあると思っています。
この茶器が、過ぎゆく時間の中で余白をつくるきっかけになれたら嬉しいです。
案内状にも掲載しましたが、とても品のよい愛らしい器が完成しています。
いろいろな和みのシーンを思い浮かべて、ふんわりとした気持ちになる器です。
松塚裕子さんは18日土曜日に在店くださいます。
松塚さんのホームページはこちらになります → ☆