ひとあじ

昨日は驚くような大雨でしたね。

菅原さんのTable in summer。
あいにくの雨の初日でしたが、
そのような中にもお出かけくださいましたお客様に、
菅原さん、丁寧に一点ずつの器についてお話しなさっていました。

そのお話しぶりを伺っていると、
ほんとうに一点ずつにストーリーがあるんだなぁと、あらためて感じました。
設計図が初めにあるのではなくて、その木(素材)に対したときに、
加えること、加えないこと、進める手、止める手、
その時の菅原さんの全神経とすべての感覚が一体となって、
その器に対してのあるべき姿が決まっていくのだと。

来られたある陶芸作家の方が
「カーブや筋、縁のどの形や意匠にも意味があるんですよねー。
使う人が手にした時や、目にした時に対して・・。
それがひとつの器の形に統一されていて、かっこいいんですよねー」
と、「こういう美しいものを使いながら、美しい感覚を日々養いたい」
とおっしゃって、トスサラダ用のボウルを選んでいかれました。

今回、会場でよく出るフレーズ。
「かっこいい」
あれ?木の器展って、「優しいですねー」とか「あったかいですねー」
とか、まあ、「かわいいー」が多いんですけれど、
「かっこいい」って、菅原さんの木の器ならではですね。

見込み(上から器をのぞいて)の底の形状もとても大切なのだと、
気を配っていらっしゃいました。
料理を持った時の美しさはもちろん、食べ終わった後、
空になったときの器を見たときの印象も一味(ひとあじ)なのだと。
おいしく食したあと、器を見て、違和がなくおいしさを完結できるように。。
ご自宅でも、食事の後、すぐに器を下げずに、空になった器を見ながら
ご夫婦でワインを味わったりされるそうです。

「菅原さんの器の形の原点はどこから来るのでしょう?」
と、お尋ねしてみました。
しばらく考えられた後
「食事のたびに器を目や気持ちで味わいながら、ここはもうちょっと削るべきだったかなぁ、
とか、このカーブはこうだったかなぁ、と心の中で修正しているんですよね。
その積み重ねなのかぁ」
と、お話しくださいました。
菅原さん、ほんとうに器の形のことでいっぱいなんだなぁ。
そんな風に器に対して真剣なひとの器は、やっぱり違うなぁ。

菅原さんの木の器のかっこよさは、本気の純度の高さから来ているのかもしれません。

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私の金沢時代からの友人の子がギターを作る人になって、
友人からその手になるウクレレを贈ってもらいました。
美しい手作りのウクレレ。
あいにく私は弾けないのですが、そうだ、今回弾いてもらおう!
と、ヒナタノオトに持ってきました。

「えっっ!」
と、一瞬ひるんだ菅原さんでしたが、どうして、すぐに夢中になられて。
私が撮影していることも、まったくわかっていませんでした。
ここに掲載して、大丈夫かなぁ。
ま、いいですよね。かっこいい、ですから。

_MG_6345 (427x640)

(会場でリクエストしたら弾いてくれるかも??)