移転5周年

浜から小舟へ

このキャッチフレーズ?で、
浜町からここ小舟町に引っ越してきたのが2011年2月22日でした。
あれから5年が経ちました。

222、で猫の日だねー。
と嬉しがって、新たなスタートを張り切って迎えた日。
たくさんの方々に祝福いただいて、春浅き日のオープンを
幸せな気持ちと、がんばらねばね!っていう気持ちとで満たされた日。

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その17日後に震災が起こって、オープンの日の気持ちなどふっとんでしまいました。
その日は休業日だったので、店内の様子もわからず、
作品が倒れて大変なことになっているとしか思えなかったのでした。
ああ、開けたばかりで、すべて失ったな。
そう覚悟しました。

翌日、交通マヒの中、やっとの思いで到着した店を開けると、
意外なほどに何も倒れておらず、作品が4点ほど破損していて、
あとは鏡が割れた位の状態でした。
けれど、ほっとしたのもつかの間、
それからの日々、お店を開けるか休むかをはじめ、
寄る辺ない気持ちを抱えながら、もっととんでもなく大変な人たちのことを思い、
この場で自分たちができることって、なんだろう。
と、ぐるぐる考えを巡らせていたのでした。

あの時、できることのひとつが、ただお店を開けることでした。
停電があったり、電車も停まったりの中、
ギャラリー・ショップにものを買いに来てくださる方がいるとは思えなかったのですが、
決まっている展覧会はちゃんとやろう、できるだけお店を開こう、
開きたくても開けない店もあるのだから、
幸い被害がほとんどなかった自分たちは、
節電しながらもなるべく通常のように営もう、
と思ったのでした。

電気が無駄だという非難もあるかと思いながら開けた店には、
毎日数人の方しか訪ねてはきませんでした。
けれども、いらした方は皆さんおっしゃるのでした。
普通に開けてくれてありがとう、と。

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長々とすみません。
5年って、あっという間のようで、どっしりとした時間の積み重ねでもありますね。
ペンキ塗りをしてくれていた独身だったまいちゃんは、
今ではお母さんですし、
ぴょんぴょん跳ねていたウサギのうさ村さんは、
すっかり私の右腕になっていました。

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個展中の松塚裕子さんと出会ったのは2012年ですから、
5年前のオープン時には未知の人でした。
それが今こうして充実の展示をしてくださるつながりを得ることができました。
「時を刻む」
裕子さんの個展のタイトルは、とても象徴的ですね。
これからの時間も心によき光を灯して、刻んでいこう。
そう、あらためて思います。
日々ザンネンだったり、なんでかなぁってクサルようなこともあるけれど、
だからこそ、思い描くよき方向に心を寄せていきたいと。

普通にヒナタノオトを開けていられること。
そのことだけでも、オオゲサですが、奇跡のようなことでもあります。
そんな「普通」にこの日、感謝したいと思います。

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あらためて、小舟町で無事5年を迎えられましたこと。
心より御礼申し上げます。
ありがとうございます!
今日は「普通」の日を送りながら、丁寧に皆様をお迎えしたいと思います。
これからもヒナタノオトをどうぞよろしくお願いいたします。

(今年12月1日はヒナタノオトの10歳の誕生日です。
この日は、何をいたしましょう。
今から、ぷくぷくアイデア発酵させますね)