日之影の竹細工職人、廣島一夫さんの仕事

クラウドファンディングへのご協力のお願い

ヒナタノオトとは直接関係がないのですが、
こちらからもご案内をさせてください。

夫、稲垣尚友が関わらせていただいているプロジェクトで、
展覧会開催と、図録出版のためのクラウドファンディングを行っております。
すばらしい竹細工師、故廣島一夫さんの仕事とその姿勢、
そこに関わる人々の清々しい想いが集結したプロジェクトです。

文京区白山のgallery-keianさんが主体となって行っている
プロジェクトのページぜひ、ご覧ください。
そして、ご共感いただけましたら、
3000円、5000円、10000円、50000円いずれでも大歓迎ですので、
パトロンとしてご協賛いただけましたら、大変ありがたく存じます。
(まずは図録をご希望くださいましたら、5000円の枠がよいかもしれません。
展覧会のオープニング、もしくはクロージングレセプションにも
ご参加希望をいただけましたら、10000円の枠があります)
→ click

gallery-keianさんでの展覧会は10月6日~11月13日

図録「廣島一夫さんの仕事」(仮題)を出版すべく準備を進めています。
(稲垣尚友が執筆の多くを担当しています。)

夫が関わっているから、ということだけではなく、
このような展覧会が開催され、図録がかたちとなって残り、
今、そしてこれからの時代に、廣島一夫さん、
そして廣島さんを巡るさまざまな残っていくべき事柄が
少しでも広く伝わってほしいと願っています。

ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

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と、ここからは、身内の話を。

尚友は人吉盆地の民具の竹細工師を師匠にしましたので、
質実剛健、繊細な竹細工は行ってきませんでした。
暮らしの中の丈夫な竹細工。

そして、一番竹の仕事をしていた時は、煤竹を使って、
家具を中心に制作をしていました。

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季刊「銀花」71号(なにげに若かりし頃の写真!)

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おおらかな造形の家具は
見た目とは裏腹に繊細な仕事です。
竹は中が空洞ですから、通常の木工家具の製法が成り立ちません。
ほぞ穴をあけて強度を持たせる組み方を模索しながら独自の作品作りをしていました。

けれど火事で工房が焼失した後、
ここ15年ほどは、買い物かごなどの暮らしまわりの道具作りに専念してきました。
原点に還りたかったのかもしれませんね。
そして、その仕事では、やはり質実剛健な感じのものづくりでありました。

私からすると、もう少し仕上げなど詰めを細かくしたらいいのになぁ。
と思ったり、言葉にしたりもしましたけれど、
そうそう変わるものではありませんでした。

それが、、、変わったのです。
「現代の名工 廣島一夫の手仕事」
で、97歳の廣島さんと出会ったことで。

見るためのものじゃなく、使うためのもの。
そう言い切る廣島さんの竹細工のなんと美しいこと。
その美しい仕事に心打たれて、ものづくり、竹細工の心持ちが進化してしまったようなのでした。
(人って、幾つになっても変われるんだなぁ、と、別の意味でも感動しました・・・)

そして、尚友は廣島さんの住む日之影村へも訪ね、その豊かな思想、
言葉に触れることが叶いました。
ほんとうに、ほんとうに最晩年のことでありました。

廣島一夫さんという類まれなる素晴らしい作り手になった籠ざる、
そして、考えや言葉。
遺すべきものや言葉を、尚友ならではの役割で果たしたいと思っているようです。

同じように感じ、水面下で手弁当で動いてこられた方々の力が集まって、
このようなプロジェクトが生まれました。

今、私は自分より若い作り手と接することが多く、
その在り方や、時代の変化の中で、なるべく今を肯定しながら仕事を進めたいと思っています。
昔の方がよかった、と簡単に思うのは後ろ向きだと思うから。

それでもこれでいいのかな?
と思うことも多々あって、考え込むこともないわけではありません。
そんなとき、尚友経由ではありますが、
廣島一夫さんの仕事や言葉に触れて、ふらついた想いを定めてもらっているのかもしれません。

ものを作る。
作られたものを得る。

今、それが健やかなかたちであるだろうか。
そんなことも思いながら、尚友の陰ながら、このプロジェクトを応援しています。