一滴(ひとしずく)

建築家は どんな家をつくるか いろいろ考えて 設計します
作曲家ににています
建築家は その家ができあがるまで 工事のかんとくをします
オーケストラの指揮者ににています

「ル・コルビュジェ 建築家の仕事」
現代企画社
作 フランシーヌ・ブッシェ ミッシェル・コーアン
絵 ミッシェル・ラビ
訳 小野塚昭三郎

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「工房からの風」が終わって一息ついたころ、
私の誕生日が巡ってきます。

野外展の日、会場である庭で、
友から少し早いプレゼントを受け取るようになって10年になるでしょうか。

今年の贈り物が、この絵本でした。

コンクリートのような質感と色合いのボール紙の暑い表紙。
鮮やかな色のコントラストも、紙の風合いの中でシックに感じられます。

「工房からの風」のディレクターは、
作曲家よりオーケストラの指揮者ににています。

添えられたバースデーカードには、こう綴られてありました。

タクトではなく、今年は雨対策でスコップ持っていた私だけれど、
学生時代からの友人がそのように感じて、伝えてくれたことが、
何よりの贈り物になりました。

この本は刷りたてほやほやだそうで、代官山猿楽祭のイベントで、
末盛千枝子さんの講演会で見つけてくれたとのこと。
サインも添えられてありました。

末盛さんといえば、末盛千枝子ブックス。
ヒナタノオトでもご紹介していました。
(現在はすえもりブックスを閉じられて、新たな活動をされています。)
詳しくはこちら → click

この本を手にしたのも、「工房からの風」の日。
手仕事の庭の中で、この友の手からでした。
そう、この庭で初めて受け取った友からの贈り物が
「ゴールディーのお人形」(M.B.ゴフスタイン)だったのでした。

この本との出会いを書いた昔のブログを久しぶりに探し出してみました。
2007年10月。
ちょうど10年前だったんですね。
→ click

昔の記事を読むのはどこか恥ずかしくもありますが、
当時の新鮮な想いが綴られています。
変わらない想い、進化した想い。

本。
それは読んだときに気づいたり、感動したり、新鮮な想いに包まれるけれど、
そのストーリはいつしか自分の時間、人生と撚りあって、
自分のストーリーに織り上がっていく。
今の私の中には、一滴(ひとしずく)、この本の養分が流れているのだと思います。