うみのほとり

明日から始まる下地康子さんの展示搬入をいたしました。

ああ、ためいき・・・・。
こまやかに、美しく、今目の前にいる女性がこれをすべてひとりで織り上げたことが、
奇跡のようで信じられませんでした。

夕方になってしまったので、拙い画像で申し訳ないのですが、
雰囲気の一端でもお伝えできましたら。

こちらはかすりの二重織。
経糸・・・4千本!と。。。。

『潮の満ち引き、寄せては返す波、美しい色、
磯の香、潮を含んだ風、一定のリズムある音。
そこに佇むと白日夢を見ているかのような感覚になっていきます。
また、そこは幼き頃に遊んだところであり、
故郷では古来より女性たちが祈りを捧げる場でもありました』

沖縄に生まれ育った作者の心に今も広がる原風景は、
その繊細で巧みな手を通して、新たな命を宿したかのように
織り上げられていきます。

一昨年、下地さんとともに巡らせていただいた沖縄の海が
織り上げられたばかりの布を前にして、鮮明によみがえってくるようでした。

こちらはカディー。
手紡ぎの細い綿糸で織り上げられたもの。
3姉妹のように、
綿のみ
リネンが加わったもの
シルクが加わったもの
と、その風合いの繊細なことなりをぜひ、堪能いただけましたら。

下地さんのルーツ、宮古島のお身内が績んだ苧麻を織り込んだ布。
二年越しでお手元に届いたというふかぶかと心のこもった糸を、
いとおしむように織り上げた布。
不思議な輝きを静かにたたえています。

このグラデーション。
沖縄の海、浜、光を全身で受け止めてきたひとしか生み出せない
自然の輝きに満ちています。

また、明日朝の光で撮りたいと思います。

下地康子さんも在店くださいます。
ご来店をお待ちいたしております。