布を巡って

下地康子さんの染織展「うみのほとり」もあと二日間となりました。
(日曜日は16時まで)

下地さんのイメージの世界が、糸への想いと素晴らしい織の技術があいまって、
一枚の布になっていく。
まさに工藝の美しい姿を目の当たりにしているような喜びがあります。

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昨日、ヒナタノオトが休業日でしたので、国展に行ってきました。
壁面が染織作品の展示でしたので、たくさんの布の世界との出会いがありました。
全国津々浦々で、織りや染めにとことん向かい合って生きている方々の
熱意に圧倒されます。

ヒナタノオトでは
日々の暮らしに生きるもの、という姿の作品をご紹介していますから、
こうした大きな公募展出品作品(大きなタピストリーが多いです)
に触れる機会が少ないのですが、
このような機会に工藝作家がよりその技術や表現力を高め合っていかれることは、
作家にとって、とても素晴らしいことなんだなぁと感じながら会場をゆっくりと見て回りました。

そのような力作の中でも、下地さんの作品は
静かに深いインパクトをもって目に飛び込んできました。
数ある作品の中でも独特の個性を放っています。
「夕潮騒」

下地さんの布には、沖縄で過ごされた時間の中の一瞬が、
永遠に留められたかのような、切ないような美しさがあります。
作品、一枚の布となったことで、
それは下地さんにとっての一瞬が、
見る人、触れる人すべての人の一瞬へとなっていくのでしょうか。

この土日、下地康子さんも在店くださいます。
地球の中で繰り広げられる一瞬一瞬の美しさを留めたような布の世界、
ぜひご覧いただきたくご案内いたします。