壁を飾る

菅原博之さんの「花カベ」と名付けられた掛花入れ、
下の方が上の部分より小さく作られていて壁にかけると口が手前になるため、
植物を挿すと私と向かい合います。
今日は、鉄線の実と、、

壁側の中央に光が入って美しいです。

とりもと硝子店さんの 「シリンダー」
ガラスと水がつくりだす表情、フックも自作です。

壁に花を描いたように見えますね。

そして、最近のお気に入りが穀物や種を入れて壁を飾ること。

光が射すと、氷のようなきらめきになるところも美しいのです。

ちいさなうつわ (ガラス編)

掌におさまるくらいの大きさのうつわが好きです。

由良園さんの「花びらの小皿」
楡の木の下で花びらが風に舞う様を見て描いた、
とお話をうかがいました。
花びらは外側を削っているため、
表面から見るとその立体感でまるでうつわに舞い降りたかのようです。

由良さんの手は、ガラスのカッティングにも
素晴らしい意匠を作り出します。

縁の厚みは同じですが、外側はカットした面と吹いたままの部分が交互になり、
縁よりも少しはみ出した部分が受ける光の屈折具合が絶妙です。
うつわの中に入れた物の色が、口の部分に映り込むのです。

津田清和さんのうつわは様々な技法でそれぞれの美しさが輝きます。

大谷桃子さんのバナナの葉オーバル皿

大谷桃子さんの代表的なモチーフバナナの葉、
添うように描かれ、盛ったものを引き立ててくれます。

中央の平らな部分には、何を盛ってもあいます。

さくらんぼを、サラダを。

そして、美味しくいただいた後のオーバル皿の表情も満足感に満ち溢れています。

大谷哲也さんのライスクッカー

シンプルな形の炊飯鍋。
以前作者のお宅に伺った時に、
大きな平鍋やライスクッカーでつくってくださったお料理を
哲也さん、桃子さん、それぞれの器でご馳走になりました。

その時から気になっていた「ライスクッカー」が
我が家にきてからは、炊飯に大活躍です。

研いだお米を十分に浸水させてから火にかけて15分、
蒸らして15分で美味しいご飯が炊けます。

炊きあがりの直前に蓋がカタカタ動いて、
もう直ぐですよ、と教えてくれます。

おこげにしたい時は少しだけ炊飯時間を長くします。
自在に付き合えるのがうれしいですね。

今日はトウモロコシご飯にしました。
明日は、大豆を煮る予定です。

富井貴志さんのホオノキのタイル皿

私の「器」との出会いはいつのことでしょう。
生家の和菓子店で甘味と共にある姿。
成人して習い始めた華道。
でも、深く出会いを得たのは、
器を紹介するというこの仕事と巡り合えてからだと思います。

ギャラリーショップでは、食べ物や花は、どちらかと言えば添え物です。
作家の方々が丹精込めて作られた器が映えるように、
食物や草花を、そっと添えていくことを学びました。
そんなことを繰り返していくうちに、
自分の暮らしの中、日々の盛り付けや、花生けの姿も
ゆっくりと変わっていきました。

間、というのでしょうか。
呼吸、というのでしょうか。
私にはうまく言葉にできないのですが、
器と料理や、器と草花が、ともに心地よさそうにしてくれる一点が
少しずつ感じられるようになってきたのです。
素晴らしい花人や料理家の方には遠く及ばないことではありますが、
私なりの心地よい一点を、この場からお届けできましたら幸いです。

富井貴志さんのホオノキのタイル皿。
タイル皿の黒漆仕上げ、表面の美しい波のような姿に合った時、
すぐに浮かんできたものは、チョコレートを盛りたい、でした。
何軒か探して、イメージに合うチョコレートを求め、
タイル皿にクルミとピスタチオを合わせて、想いは完成しました。

富井さんに伺ったところ、表面の彫りは下書きなしで思うがままに
手と刃と共に進めていくそうです。
何時間でも眺めていたい美しいリズム、表面から底部分に向かってわずかに傾斜があり、
その立ち上がり感で盛ったもののをより引き立ててくれます。

今度は、小振りのお饅頭を盛ってみたいと思っています。